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「柿の味を作り出す伝統的な「渋抜き」
渋柿の渋抜きには大きく2つ方法があります。炭酸ガスによるものと焼酎やアルコールを柿に散布して行うものです。吹上農園では昔から長らく受けつがれている「アルコール」による渋を抜く方法を守り続けています。炭酸ガスを用いると渋が抜けるまでにわずか4日と短時間で行うことができますがアルコールによる渋抜きは2週間もの時間がかかります。さらにアルコールによる渋抜きは炭酸ガスに比べて果皮が黒くなりアルコール焼けが出やすくなりますアルコールによる渋抜きは効率面でも生産面でも大変非効率です。それでもアルコールによる渋抜きを守り続ける理由は渋柿特有の「トロリとした絶妙な滑らかさ」は、アルコールによる渋抜きで無いと出ないからです。他の柿とは異なる独特の触感は「羽茂地区の気温の寒暖差、八珍柿の品種特性そしてこの伝統的な渋抜き」の3つがあって初めて成立します。次世代にこの柿の味を残すため吹上農園では伝統を守り続けるのです。
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